ガソリンの価格
米国ではインフレが心配されています。
インフレというよりは、スタグフレーションだという話もあります。
インフレは給料も上がり、物価も上がるのでいいのですがスタグフレーションは景気後退で物価が上がるので、所得は増えずに支出が増えいきます。
庶民は干上がってしまいますね。
日本は米国ほど物価が上がっているわけではありませんがじわじわと物によっては値上げしてきています。
景気において気になるのはエネルギー価格です。
日本のエネルギーはほぼ輸入に頼っています。中東からドル建てで原油を大量に買っています。
この原油価格がドル建てで上昇しています。
さらに、最近は円安でドル/円のレートが上がってきています。
今まではエネルギー価格の高騰の時は円高になることが多く、円建てではそれほどエネルギー価格が上がることはなかったのです。
最近ガソリンを入れにいった人は、レギュラーが160円超えとかになってきて、財布の中を心配しながら給油しているのではないでしょうか。
私もガソリン価格を見てショックを受けています。
車と彼女は維持費が高くつくという話がありますが車もたばこも今の時代は高級品なのかもしれません。
このまま原油がドル建てで100ドルあたりまで上昇し、ドル/円が115円とかを超えてくるとガソリン価格はもっともっと上がっていくことになります。
日本株の下落で景気後退になると円高になるのが今までの動きですがコロナ・ショック以降は日本株の下落で円高にならない相場になっています。
実は、株安と通貨安が同時に来るのは、その国が徹底的に売られるということで、危険な状況なのです。
今までの日本は円高になると日本株が売られると大騒ぎしていましたが通貨高で国がデフォルト(債務不履行)になることはありません。
デフォルトになる国は必ず通貨安と株安がセットです。さらに、国債安のトリプル安になると危険です。実は少しですがこの動きが9月以降の日本でも見られます。
コロナ・ショック後に日本株とドル/円レートが連動しなくなったことは、大きな大転換の可能性があります。
今後は中長期的にどこまでドル高が進むのかが注目されています。
ドル/円はトレンドがはっきりしない期間も長かったので、やっとトレンドが出てきたかなと為替トレーダーはドル高の動きを歓迎しています。
でも国民としてはあまり円安が進んで物価が上がるインフレ(スタグフレーション?)は歓迎できないので複雑な気分です。