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金融政策について

 

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毎日寒くて活動度が下がってきそうですが相場は年初から右往左往しているので目が離せません。
昨年の終わり頃から米株にも変化が出てきています。
今のコロナ相場を牽引してきたのはなんといっても米国株です。
マネーの流れに変化が大きく出るとしたら米株にも動きがでます。

今の動きのポイントは金融政策の転換です。
米国が今年の3月から利上げ、そして年内にはQT(Quantitative Tightening:量的引き締め)を開始し、バランスシートを縮小するということを表明しています。
そして、今週の日銀金融政策決定会合で、日本は現状の金融政策を維持すると表明しました。

物価については、1.1%の上昇を予想しているということで、米国のCPIの7%と比べると大きな差があります。
まだ日銀の掲げる物価目標の2%には届かないということで、金融政策も大きく変わることはなさそうです。
ただ、欧州はドイツなどでも物価上昇率が米国並みになってきているため利上げの準備に入るのではないかという話もあります。
日米欧で比べると日本だけがまだ金融緩和が続きそうな感じです。

為替相場では金融緩和している通貨は下落圧力がかかり、金融引き締めをしている通貨は上昇圧力がかかりやすいので、日米で考えるとドル高円安になりやすいということです。

ただし、マーケットがパニック的な動きになるとポジションの巻き戻しという現象が起こります。
今までのポジションを一斉に決済して現金化を急ぐ動きです。
そうなるとポジション的には、ドル/円の買いになっているポジションを大量に決済するのためドル売り円買いが起こり、円高方向へ動き始めます。
これがアナリストレポートなどでよく出てくるリスク回避による円高の動きです。

今年の相場で気をつけないといけないのは、株とか他の市場が暴落するなどパニックになった時に為替相場で円高の動きが出るということです。
今のトレンドはドル高円安が明確なので、ポジションがドル買いに偏りやすいからです。
売り買いが同じくらいであればリスク回避で一気にドル売りとはなりにくいのですがポジションが偏っている時は逆方向へ一気に動き出すという動きが出るのです。

もちろん、株の暴落はクロス円の下落につながることも多いので、FXトレーダーは常に株価の急変には注意しておく必要があります。

また、今回の米国のQTはなんと02008年のリーマン・ショック以降続けてきたQE(金融緩和)を初めて転換するという政策転換なので、中朝的な流れの変化が起こる可能性もあります。

 

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