円よりも弱い通貨
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9月もそろそろ終わりが近づいてきましたがマーケットも揺れています。
特に、日本にいるとあまりニュースが入ってこないのですが欧州がかなり大変なことになっています。
まず、今は為替の世界では最安通貨が円だと言われるくらいに売られているのですが円を超える通貨が出てきました。それがポンドです。
円も弱いので、ポンド/円のレートで見ると150円台は歴史的な底値ではありません。
もっと安い値段を見たことがある人も多いと思います。
リーマンショックの後や欧州危機の頃には120円を割り込んでいました。
しかし、これは円に対してのレートですが米ドルに対しては、なんと1985年以来の安値。
37年ぶりの安値です。
円は最近145円までいって、24年ぶりの安値と騒ぎになりました。98年以来のレートです。
98年だと平成ですが85年は昭和ですからポンドはとんでもないレートまで売られているのです。
ちなみにユーロは、米ドルに対して20年ぶり安値です。
2002年以来の安値でパリティ(等価)を割り込んできました。
ポンド<円<ユーロというのがドルに対しての強弱関係です。
いつも円を中心に外貨のレートを見ているとわかりにくいかもしれませんが為替の基本は米ドルに対して各通貨がどう動いているかです。対ドルレートで見るという習慣をつけることも大事です。
さて、ポンドはどうしてこんなにも弱くなってしまったのでしょう。
あまり人のことは言えない日本なのですが英国は財政的には日本よりも危ないくらい綱渡り状態です。
そもそもユーロに入らなかったのもユーロの基準を満たしていないため入ることができないからという話もありました。英国は昔はゆりかごから墓場までと国が手厚い福祉で国民生活を守ってくれていたのですが財政がどんどん悪化していき、大きな政府ではいられなくなったという経緯があります。
欧州の国は米国や日本と比べても高福祉のイメージがあります。
しかし、今では福祉を維持することが困難になってきているため改悪されていってるようです。
先週金曜に英国のトラス首相が大幅な減税と国債増発という政策を発表したことで、財政不安から一気に売られて、株安、債券安、通貨安というトリプル安状態となりました。
ユーロだけでなくポンドも1ポンド=1ドルのパリティ(等価)を割り込んで下落していくという予想も出てきています。
ドルだけがここまで一人勝ちなのもなんかの反動が来たらすごいことになりそうで怖いですね。